補聴器購入の公的補助の年齢制限について

補聴器
目次

18歳を超えると片耳分の補助金が支援される

現在、重度難聴の息子は17歳で補聴器を購入すれば両耳分の購入費用(補助金)が支給されますが、18歳を超えると、この補助金は片耳分の支給になります。同じような環境で支援を受けていらっしゃる場合は18歳になるまでに補聴器を両耳分購入しましょう。

以下に補聴器を購入した際の申請手順を掲載していますので、参考にして下さい。

補聴器の購入費用給付申請

補聴器の公費負担を受ける場合の条件

障害者総合支援法に基づいて補聴器の公費負担を受けられる条件は以下の2点です。

  1. 身体障害者手帳を持っている
  2. 補聴器購入前に申請する

補聴器の購入費用給付申請の流れ

STEP
『補装具費支給意見書』と『補聴器購入費給付申請書』の入手

お住いの市区町村の障害福祉担当窓口で『補装具費支給意見書』と『補聴器購入費給付申請書』を入手します。(自治体によって申請用紙の名称が異なります)

  • 身体障害者手帳
  • 印鑑
STEP
指定医による書類の記入

指定医に『補装具費支給意見書』と『補聴器購入費給付申請書』に必要事項を書いてもらいます。

  • 補装具費支給意見書
  • 補聴器購入費給付申請書
STEP
補聴器の見積書作成

補聴器を取り扱っている店舗に『補装具費支給意見書』を提示し、補聴器の見積書を作成してもらいます。

  • 補装具費支給意見書
  • 補聴器購入費給付申請書
STEP
市区町村の障害福祉担当窓口への書類提出

お住いの市区町村の障害福祉担当窓口へ、以下の書類提出を提出します。

  • 補装具費支給意見書
  • 補聴器給付申請書
  • 補聴器の見積書
STEP
補聴器の購入費用給付の判定

お住いの市区町村の障害福祉担当にて補聴器の購入費用給付の適否についての判定が行われます。

STEP
補装具費支給券の受理

判定の結果、給付の許可が下りると『補装具費支給券』が自宅に届きます。

STEP
補聴器の購入

『補装具費支給券』と記載されている自己負担額のお金(自己負担額は原則1割負担です。ただし、所得によっては例外もあります。)と印鑑を持って店舗に行き、補聴器を購入して下さい。

補聴器販売店によっては手続きを代行してもらえる場合がありますので、相談してみましょう。

購入費用の給付を受けられる範囲

補聴器のタイプによって法律上の標準価格(補聴器購入基準価格)が決められています。補聴器につけるオプションの有無により、補聴器購入基準価格も変わります。その価格の1割を、購入者が原則負担することとなっています。ただし、生活保護や低所得者の場合、原則全額が公的助成となります。逆に所得が多い場合には、公的助成を受ける対象から外れることもありますので、詳細はお住いの市区町村の障害福祉担当窓口にご確認下さい。

補聴器購入基準価格表

名称価格             基本構造
重度難聴用
ポケット型
55,800円① JIS C 5512―2000による90デシベル最大出力音圧のピーク値の表示値が140デシベル以上のもの。その他は高度難聴用ポケット型及び高度難聴用耳かけ型の①に準ずる。
② JIS C 5512―2015による90デシベル入力最大出力音圧レベルの最大値(ピーク)の公称値が130デシベル以上のもの。その他は高度難聴用ポケット型及び高度難聴用耳かけ型の②に準ずる。
重度難聴用
耳かけ型
67,300円同上
高度難聴用
ポケット型
41,600円① JIS C 5512―2000による。90デシベル最大出力音圧のピーク値の表示値が140デシベル未満のもの。90デシベル最大出力音圧のピーク値が125デシベル以上に及ぶ場合は出力制限装置を付けること。
② JIS C 5512―2015による。90デシベル入力最大出力音圧レベルの最大値(ピーク)の公称値が130デシベル未満のもの。90デシベル入力最大出力音圧レベルの最大値(ピーク)の公称値が120デシベル以上に及ぶ場合は出力制限装置をつけること。
高度難聴用
耳かけ型
43,900円同上
耳あな型
(レディメイド)
87,000円高度難聴用ポケット型及び高度難聴用耳かけ型に準ずる。
ただし、オーダーメイドの出力制限装置は内蔵型を含むこと。
耳あな型
(オーダーメイド)
137,000円同上
骨導式ポケット型70,100円IEC 60118―9(1985)による。90デシベル最大フォースレベルの
表示値が110デシベル以上のもの。
骨導式眼鏡型120,000円同上

なお、基準価格を上回る価格の補聴器を希望する場合には、差額自己負担で購入することを認めている自治体もありますので、お住いの市区町村の障害福祉担当窓口に相談して下さい。

軽度・中等度難聴児への補聴器購入補助

補聴器購入補助(補助金制度)の内容

軽度・中等度難聴児への補聴器購入補助については、身体障害者手帳を所持していない場合でも軽度・中等度難聴児の言語能力の健全な発達を図るため、18歳未満(高校以下)の難聴児を対象に補聴器の購入費等の一部を補助しています。

条件の概要

  1. 補助を実施している市町村に住んでいること
  2. 18歳に達する日以降の最初の3月31日までの間にあること
  3. 両耳の聴覚レベルが、原則として30デシベル以上70デシベル未満であり、障害者総合支援法の補装具費支給の対象とならないこと(身体障害者手帳の交付対象外の児童)
  4. 補聴器の装用により、言語の習得等一定の効果が期待できると、意見書により指定医師が装用の必要性を認めた児童であること
  5. 対象児の属する世帯構成員の中に、市民税の所得割が46万円以上課税されている者がいないこと

補助金額の概要

ほとんどの市町村で基準額の範囲内の3分の2(3分の1を市町村、3分の1を都道府県が負担している場合が多いようです)を補助してもらえるような制度になっていますが、中には9割補助を打ち出している市町村もありますので、お住いの市町村で確認して下さい。

都道府県別の補聴器購入補助情報

北海道
青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県
茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県
山梨県長野県岐阜県静岡県愛知県三重県
新潟県富山県石川県福井県
滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県
鳥取県島根県岡山県広島県山口県
徳島県香川県愛媛県高知県
福岡県佐賀県長崎熊本県大分県宮崎県鹿児島県
沖縄県

都道府県がホームページに補助情報を掲載していない場合は代表となる市町村の情報をリンクしています。

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